2008年3月アーカイブ

 経済界では「失われた10年」と言われている90年代ですが、実は、今話題のビジネスやヒット商品、その背景にある人々の価値感の変化などの兆しやヒントになるモノがこの時代、たくさん生まれていたことに気づいている人は案外少ないのでは。

 現代アートもそのひとつ。もう少ししたら『ACROSS』の「Who's who」(時代を象徴する人のパーソナル・ヒストリーを通して時代を検証するインタビュー企画)にも記事をアップする予定(!)なのですが、現在31歳のミサコ・ローゼンさんは、そんな90年代に、コンテンポラリーギャラリーの草分け的存在、「小山登美夫ギャラリー」にほぼ立ち上げの頃からどっぷりと携わり、10年後の2006年に独立。豊島区の北大塚に、タカ・イシイギャラリーに務める夫のローゼンさんといっしょにコンテンポラリーギャラリー「MISAKO & ROSEN(ミサコ&ローゼン)」をオープンした、ある意味<時代の申し子>のような女性です。

 取り上げるのは、まだ無名の若手アーティストたちですが、その作品のひとつひとつには、今、という時代を感性豊かに表現されたものばかりで、ファッション業界の人はもちろんのこと、クリエイティブなものが枯渇しているな、と感じているマーケッターにもぜひお勧めしたいギャラリーです。

 他にも、「青山|目黒(アオヤマ・メグロ)」、「ARATANIURANO(アラタニウラノ)」、「ZENSHI(ゼンシ)」など、実は、2000年代に入ってから、規模の小さいインディペンデント系のコンテンポラリー・ギャラリーがあっちこっちにできているのですが、おそらく、アート業界または関係者以外の人にはあまり知られていないと思われます。

 それではもったいない、ということで、立ち上がったのが、美沙子ローゼンさんをはじめとする7軒のギャラリー。仲間でもある、若手ギャラリーを集結し、「ニュートーキョーコンテンポラリーズ」というイベントを、3月28日(金)から催すことになりました。会場は、なんと新丸の内ビルディング7Fの「(marunouchi)HOUSE(マルノウチハウス)」。あの、金曜深夜は、今どきのOLや若手ビジネスマンが集っている人気スポットでもあります。

展示だけでなく、丸の内のサラリーマン・コレクター宮津大輔氏による「楽しく、気軽に、今日からアートコレクション!」や、小山登美夫氏による「小山さんに聞こう!ギャラリー誕生物語」といったトークショーも行われ、「興味はあるけど、アートってむずかしそう」や「アート作品を買いたいと思ってます」というアート初心者から若手のアーティストの作品に興味のあるクリエーターの方、そして、そんな若者たちによるムーブメント(古い?)に興味のある40代のマスコミやマーケッターの方々などは必見です!


⇒詳細はウェブサイトでチェック!

NEW TOKYO CONTEMPORARIES / ニュートーキョーコンテンポラリーズ
newtokyocontemporaries.com


期間

3月28日(金)ー4月6日(日)11:00-28:00(月-土)、-23:00(日)


開催場所

新丸の内ビルディング7階 (marunouchi) HOUSE
東京都千代田区丸の内1-5-1


主催

ニュートーキョーコンテンポラリーズ実行委員会



  
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ここ数年のブランド至上主義の流れに乗り、貧乏ながらもクレジットカードの力を借りて、ブランド物を買っておりました。(とはいえ、微々たる数ですが、本当に)。

そんななか、『ACROSS』で先日取り上げた「デコラティブ財布」の記事を読み、お財布を新調したくなり、思い立ったが吉日ということで先週末に表参道〜渋谷まで買い物に行ってきました。

国内のハイセンスブランドから海外ブランドまで、片っ端からお店を覗いては、自分のアンテナにビビッとくるデザインを求めて右往左往。しかし、ないんです。デザインがよくても使い勝手が悪かったり、使い勝手がよくてもデザインがあんまりだったり、なかなか見つからない・・・。意気揚々と出かけた昼下がりとはうって変わり、夕方にはドンヨリとした気分になる始末。「焦っても仕方ないし、果報は寝て待てだ」と、気を取り直して気分転換に表参道の「無印良品」に行くことにしました。

白を基調にした店内に整然と並べられた商品は、どれも清潔感があり無駄のないデザインばかり。「デザインされているものも素晴らしいけど、シンプルなものも普遍的でいいものだな」とゆったりとした気分でいましたところ、なんと、あったんです。もう文句のない完璧なデザインのお財布が。滑らかな革の触感に、無駄のないデザイン。大きさも私の手にしっくり吸い付くような大きさ、そしてお手頃なお値段(4,725円!!)。見つけた瞬間に「これだー」と即決。

早速購入し、家に帰り改めて愛でてみましたところ、お店で受けた感動的な印象はどこか薄れ、なんだかおとなしい印象に。実用的なデザインのため、シンプルでどこか控えめ。よくよく考えてみたら昼間にブランド店を巡り、デザインされたアイテムを見過ぎたから、反動で興奮してたんだと合点。とはいえ、実用的なのは間違いなく総合的に見ても大変素晴らしいことは確かなんです。こうなったら、ファッションデザインを学んだ者として、デザインしてカスタムしてみようではないかと決意。
早速、お財布を変身させるアイテムはないかと家中を探し回りました。見つかった戦利品は2つ。残業帰りに何か買いたくてウズウズして、クレアーズで買った大きなクリスタルのピンバッジ3個セット(650円)と、5年前にイギリスで買った大きめの缶バッヂ(V&A美術館で1ポンド)。後者の缶バッヂはお気に入りで長年愛用しておりましたが、前者のピンバッヂは勢いで買ったはいいが使い道がなく途方に暮れていたもの。役者は揃ったので、あとは猪突猛進の自分の性格を生かし、感じたまま穴を開けたり刺したり制作に没頭するのみ。

所要時間約20分ほどで「実用的で完璧なデザインのシンプルなお財布」が、「奇天烈なデザインの実用的なお財布」に変身しました。
こんな感じです。

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財布・中身.jpg

中身も全く無駄のない、使いやすく飽きのこないデザイン。カードが12枚も入るんです。
革の質感も滑らか。


思い起こせば、高校生だった00年頃は『CUTiE』のファッションリメイク記事などを読んでは、デニムパンツをスカートにしたり、バッグにビーズとスパンコールで装飾したり、アクセサリーパーツを買ってピアスを作ったり。「いかに安くおしゃれに、そして個性的に見せるか」に注力し、時間と労力を注ぎ込んでは「自分だけのオリジナル」なモノを作っていたものです。しかし、ここ数年は、そんな気持ちもだんだんと薄れ、気付けばお店で買ったものをそのまま着用するように・・・。

とはいえ、経済的な余裕がでて多少高くても、欲しいものを買えるようになったというだけかもしれません。それに年齢を重ね、自分の好きなものを見分けられる目を養い、自分でリメイクしなくても確実にお気に入りを買えるようになったともいえます。
ただ、今回のお財布を機に、自らよいモノを生み出す努力も必要なのでは?と気づかされた編集部N2です。カスタマイズしたからこそ、歴代のお財布よりもなんとなく親しみを感じております。


  
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MBT(編集部S)

先日、MBTの新作発表会に出席し、MBTのモニタリングさせて頂くことになりました。

MBTとは、Masai Barefoot Technology(マサイベアフットテクノロジー)の略。これは靴底がU字型で、踵部分にマサイセンサーというクッション素材が埋め込まれた構造の健康シューズで、履いて歩くだけでマサイ族のような正しい歩き方が身に付くというものです。

私が選んだのはキズムのブラック。以前のモデルではロゴが白地に赤い刺繍でしたが、今シーズンから黒いメタルに変わり、ちょっぴりシックになった印象です。
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実際に履いてみて驚いたのがその不安定さ!靴底がラウンドしていてゆらゆらするため、意識して踏ん張らないと立っていられないのです。まるでストレッチをしているような感じで、ふくらはぎや股の筋肉が伸びるのを感じます。 おそるおそる歩いてみると、意識しなくても、踵から着地してつま先で地面を蹴りだし次の一歩へ・・・という歩き方に。慣れてくると、普段よりも歩幅が大きくなり、スピードもアップ。地面に着地する感触がソフトで心地よく、どんどん歩きたくなります。

以前何かで、古武術家や修行僧が正しい姿勢と重心移動を身につけるために1本歯の下駄(天狗下駄)を履いてトレーニングする、というのを読んだことがありますが、それと共通する原理でしょうか。

3〜 4日経った頃から、なんとなく歩き方のコツのようなものが掴め、他の靴を履いていてもMBTを履いている時のような歩き方ができるようになってきました。そして1週間経った今、最も効果が感じられるのが、背筋が伸び姿勢がよくなったこと。自分ではあまり意識していないのですが、「猫背が治ったんじゃない?」と指摘されることが多くなりました。

履き心地や効果は納得ですが、難点はデザイン・・・。厚底で幅が広く、ボリュームのあるフォルムはやはり野暮ったい。パンツやパーカーなど、リラックスしたコーディネートに合わせるとスポーティすぎというか、まるで休日のお父さんのようになってしまうので、ワンピースやミニスカートなど、なるべくフェミニンできれいめなコーディネートに合わせるように意識しています。夏はヴィヴィッドカラーのペディキュアをして履きたいですね。 

私は根っからの運動嫌いなので、意気込まなくても日常に運動を取り入れられるというのはとても魅力的。今後も継続して履き、美脚&筋力アップを目指したいと思います。

※3月5日に表参道のVelours(ベロア)で行われたMBT新作発表会の様子。川原亜矢子さんによるトークショーが行われた。
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2月17日(日)、生涯学習を推進する特定非営利活動法人「シブヤ大学」とのコラボレーションにより、「シブヤから<定点観測>!」と題したワークショップを行いました。定員20名のところ、応募多数により抽選となってしまい、落選された方はごめんなさい。またの機会に!

450:400-1.jpg前半は『ACROSS』の紹介と「定点観測」のお話。いったい何をきっかけにこんな活動をはじめるようになったのか、目的は何なのか、そしてこの活動を通して何が分かるのか等々。平均年齢26、7歳を中心とした若い受講生(約1名は40代の某銀行の支店長さんでした!)たちは、探求心に満ちあふれたキラキラした眼差しで熱心にメモを取っとっていました。

450:300-2.jpgそして、いよいよここからが授業のメイン。<渋谷>の街に出て実際にフィールドワークへいざ、出発!
分類したのは以下の通り。

・センター街エリア
・公園通り・神南エリア
・明治通り・キャットストリートエリア
・代官山エリア


400-4.jpg「す、すごい人!!!」
「あれ、意外にギャルっていないのね。マスコミだけ?」
「センター街って、煉瓦タイルの舗装が終わるここまででは?」

400:300-5.jpg「渋谷・公園通りパルコ前は今日も若くてオシャレな人でいっぱいだなあ」

400:300-9.jpg「テーマは、春の兆しが感じられるファッションアイテムにしようよ!」


400:300-8.jpg「キャットストリートはオシャレな男の子が目立つな」
「カウントテーマはブーツイン・スタイルはどうだろう?」

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16:00、再びパルコ本社会議室に集合。さっそくグループごとの発表です。
撮影してきた写真をPCで投影し、観察したテーマについての考察を報告!

驚いたのは、みなさんプレゼン能力がとても高いこと。センター街チームは、男性ファー付きアウター、うちフード付き」と、ゴージャス好きなメンズスタイルに注目。明治通り・キャットストリートチームは、オシャレな男の子ファッションに注目し、「男の子のブーツイン・スタイル」をカウントテーマに。また、代官山チームは、「ベビーカー連れのママまたはパパ、またはそのどちらか」など。鋭い視点の考察に時折ジョークも交えてのアクティブな報告会となりました。

みなさん、寒いなかお疲れさまでした。
最後に、「考察シート」に感想などを記入してもらったのですが(以下に箇条書きにしました)、それを見ると、今回のワークショップを通して、みなさんのいろんな「気づき」へのヒントになれたような気がしてとても嬉しく思います。楽しい授業をありがとうございました。また機会がありましたら!

<参加者の感想など>
・こんなに集中して足下を観察したのは初めてで、いろんな発見がありました。
・街の動きがファッションを変える?
・流行していると思っていたのものが意外と流行していなかったり、ファッションの次の潮流を感じたり、「定点観測」がとても興味深いものだということが分かりました。
・日常ではわからなかった人々の価値観や社会観、社会の動きを考察する良い機会となりました。
・日常何気なく見ている景色が、「定点観測」をすることによって裏付けになり、理由付けをしてみるいい訓練になり、とても勉強になりました。楽しかったです。
・何気なく道行く人を眺めているだけでなく、目的意識を持って見ると、全然違ったふうになることに気づかされました。


  
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